2006年07月18日

7/22付Hot100(久しぶりですいません)

またやっちまった。ブログなんて最低でも毎週、できれば毎日アップしなきゃ意味がないと判ってるんだけど、今月に入ってからの忙しさといったらちょっと並じゃなかったので。まあこのブログは毎週のトップ40に入ってくる新曲の紹介を中心にやってるので、毎日アップ、という感じでもないんで、そこんとこは勘弁。

で一週間あいてしまった今週のHot100のトップはというと、3週目のトップをキープ中のネリー・ファータド+ティンバランドの「Promiscuous」。この曲の邦題、「ふしだらなビート」というらしい。レコード会社のA&R担当も邦訳に困ったと見えて、楽曲サウンドの連想からプリンスの「When Doves Cryビートに抱かれて」を彷彿とさせるセンスの邦題を持ってきた。なかなかあっぱれですな。何せこの言葉の意味はもっと直接的な「淫乱な、性的に見境のない」という意味なんで。サウンドはともかくこの歌詞の内容的にも一部のオリジナル・ネリー・ファンからは顰蹙をかっているようなところもある。確かにちょっと奔放すぎる嫌いはあるが、今更XXX仕様のラップとかをさんざん聴いてるアーバン系のリスナーたちにはあんまり関係ないだろうし、そういう層に今回結構受けているようなので、まあここはネリー嬢の作戦勝ちというところか。まだまだダウンロードも人気のようなので、もうしばらく首位キープでしょう。そういうネリー嬢を押しのけるかどうか判らないが、結構知らぬ間に何と2位まで迫ってきているのがナールズ・バークレイの「Crazy」。これって、1975年頃にホット・チョコレートが急に「Emma」でトップ10に殴り込んできたのとイメージがかぶってしまうのは、イギリスで、かつ単にボーカルがセミ・ファルセット系の変態ボーカル、という共通点があるからか。それ以外に今週のトップ10は特に見るべき動きはないね。

ちょっと今週3連休なのに、体力回復といろいろ野暮用で結構あっという間に時間がたってしまったので、今日のところはここまで。新曲の方はまた今週時間を見てアップすることにしよう。外は今大雨。あー明日からまた会社か。
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2006年07月03日

2006/7/8付Hot100

Promiscuous.jpgネリー嬢、やりました。先週の書き込みで「来週挽回して1位獲得なるか?」と半ば無責任にコメントしたんですが、今週見事に3位から反転してテイラー・ヒックスを蹴落とし「Promiscuous」首位獲得。やるなあ。そしてアルバム『Loose』の方も今週見事にアルバムチャート初登場1位を達成。シングル・アルバム同時1位なんて70〜80年代のポップスターみたい。このアルバム、この曲と「Maneater」あたりがこれまでのネリーの傾向からかなり飛んじゃってる関係もあって以前からのファンには「セルアウトじゃねーか」と不評の向きもあるようだけど、相対的にはかなり評判がよいようで。自分自身アルバム全体聴いてないから何とも言えないけど、ファーストからのファンとしては早々にゲットして自分としての評価を下して見るつもり。

今週はアギレラの「Ain't No Other Man」が余裕で13位→9位とトップ10入りを果たしたのも話題なんだけど、何と言ってもいきなり今週18位にHot100初登場してきたのが、あのヒルトン・ホテルチェーン創業者のひ孫でお騒がせセレブParisHilton.jpgねーちゃんのパリス・ヒルトン。「Stars Are Blind」なんてタイトルの曲で、「目がくらんでるのはキミの方なんじゃないの」なんて突っ込みたくなるんだが、曲調は何やらレゲエ・ビートに乗っかって取りあえず歌ってます、といったもの。有名人だからって金使って曲出せば売れるなんて思ってもらっちゃ地道にやってるミュージシャン達に対して失礼だって事が判らんのかねえ、この子は。彼女のあきれるほどの非常識さとお騒がせぶりは既に皆さんもご存知とは思うが、詳しく知りたい方はこのウィキペディアの記述 が凄く詳しいので一読をお薦めする。

まあ過去にも俳優やモデルたちがチャートを賑わしたことはあるが、ここまでお気楽なセレブのくせしてここまで売れてしまうというのはあまり記憶にない。彼女、これで変な勘違いをしなければよいのだが。作者はプロデュースもやってるF.ガリベイS.ソロモンの二人に加え、R.マッカーシー

今週の2曲目のトップ40入りは先週既にご紹介済みのビヨンセジェイZの「Deja Vu」。先週の44位→37位と、この2人にしてはえらく地味なトップ40入りの仕方だなあ、と言う感じ。楽曲は思いっきり売りに来ているだけにもっと伸びるんだと思ってたけど。プロデュースはロドニー・ジャーキンスビヨンセ自身、作者はこの二人とジェイZJ.ウェッブ、K.N.プライス、M.リディック、D.トーマス

E40.jpg今週のもう一曲のトップ40初登場曲は、カリフォルニアはヴァレーホの怪人、E-40が、去年「I'm Sprung」でブレイクしたマイアミのソウルシンガー、T-ペインキャンディ・ガール(このキャンディ・ガールというのは2000年にキャンディ名義で「Don't Think I'm Not」(最高位24位)をヒットさせた、元エクスケイプのメンバーだった、あのキャンディ・バラスではないか〜実際彼女の名前がソングライティング・クレジットにあるし〜と思うが未確認)をフィーチャーした「U And Dat」。E-40大先生、このところ新作『My Ghetto Report Card』からのカット「Tell Me When To Go」が久々の40ヒットになったり、リル・ジョンの「Snap Yo Fingers」にフィーチャーされたりと俄に露出が目立っているところにこの曲のヒットということで、いよいよかの変態ラップ王も表舞台に出てくるのか?という感じですが、この曲も決してメインストリームにすり寄ってるわけでもなく、T-ペインの変態ボコーダーっぽいボーカルに先生の粘質系のフロウが絡まる、というおよそ大ヒットしそうもない曲(笑)なのでご安心を。一応リル・ジョン系のサポートでクランクつながりで受けている面もあるようなので、このまま表舞台に残るか、また裏舞台に引っ込むのかはしばらく様子を見ないと判らないですなあ。そのリル・ジョンがプロデュース、曲の方もリル・ジョンキャンディ・バラスの他、D.スティーヴンス、A.ベイリー、F.ナジムがペンを取っている。

今週はバタバタしているのでこれくらいで。今週の50位までのHot100はお馴染みのこのサイトで↓

http://www.billboard.com/bbcom/charts/chart_display.jsp?g=Singles&f=The+Billboard+Hot+100

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2006年06月25日

2006/7/1付Hot100

DoIMakeYouProud.jpgいやあこれは一本取られた。6/4の書き込みでアメリカン・アイドルの話をした時、今年の優勝者のテイラー・ヒックスの曲「Takin' It To The Street」がHot100のえらい下の方で登場、「この調子でいくとこれまでの優勝者が必ずトップ2に入っていたパターンを外す可能性大だねえ」と書いた後、案の定2週後にはHot100から消えていたので「やっぱりね」と思っていた。ところが今週いきなり同じシングルのカップリングになっている「Do I Make You Proud」が堂々初登場1位。歴代アメリカン・アイドルの男性優勝者(ルーベンに次いで2人目)で初のHot100No.1を記録してしまったから(「This Is The Night」で1位になったクレイ・エイケンは準優勝者)。僕がこのコラムで憎まれ口叩いていたのが聞こえたのかしら、と思うほどのこの突如のチャートアクションは、どうもCDシングルの発売に伴う売上(週間19万枚)とデジタル・ダウンロード(週間3.8万ダウンロード)がタイミングよく重なったのが原因のよう。やっぱりシングル出さなきゃダメじゃーん、とシングル擁護者としては言っておこう。ちなみにこの19万枚というのは、ケリクラの「A Moment Like This」(23.6万枚)には及ばないものの、キャリー・アンダーウッドの「Inside Your Heaven」(16.9万枚)やファンテイジアの「I Believe」(14.2万枚)を軽くしのぐ枚数だからやはりアメ・アド人気は未だ健在ということか。今週この曲の勢いのおかげか、一度チャートからこぼれ落ちてしまった「Takin' It To The Street」も94位に再登場しているから勢いというものは怖い。ちなみに曲の方はちょっと70年代の香りのする極めてオーソドックスでメインストリームなポップ・バラード。こういう人畜無害な“安心できる”ヒットもまあたまにはチャートには必要だね。プロデューサーはアブソリュートD.ウェイ、作者はP.ウィルソンA.ワトキンスそしてT.アッカーマンの3人。しかしこの曲のいきなりの登場で赤丸ながら3位に押し下げられてしまったネリー・ファータド嬢はちょっと不運。来週挽回して1位を獲得なるか?

GnarlsBarklley.jpg今週はこれ以外にもトップ10が面白くて、今週トップ10圏外の15位から一気に6位に飛び込んできたのがナールス・バークレーGnarls Barkley)というユニットの「Crazy」。この曲実は既にUKでは4/2付いきなり初登場1位の後9週間もトップに居座り続けたモンスターヒット。日本のFM洋楽チャートでも結構人気を呼んでるようです。UKチャートって純粋セールスチャートで、しかもアメリカみたいにマーケット大きくないんで、シングル首位ってころころ変わるのが日常の中、9週もトップというのは何と1994年のウェット・ウェット・ウェットのあの大ヒット(映画『』にも使われてた)「Love Is All Around」(15週間1位!)以来というから久々のメガヒットということで年間1位はほぼ堅いところ。このナールス・バークレー、実はあのヒップホップ・プロデューサーのデンジャー・マウスと、アトランタの怪人ラップ団、グッディー・モブシーローが組んだユニット。あのシーローの変態ふぁるセット系ボイスがデンジャー・マウスの醸し出すちょっと昔のホット・チョコレート風のいなたいトラック(わっかるかなー)に乗ってえも言われぬグルーヴを醸し出しているのがこの曲。全米ではトップ20どまりかな、と思ってたら意外とのしてきたね、これ。場合によってはトップも狙えるかもよ。あともう一曲今週のトップ10に25位からどーんと飛び込んで来たのは先週も触れたラスカル・フラッツの「Life Is A Highway」のカバー。彼らのこれまでの最大のヒットは、この間大ジャンプアップで話題を呼んだ「What Hurts The Most」の6位。「Life Is ABeyonceDejaVu.jpg Highway」のオリジナルも最高位6位ということで、この6位の壁を越えられるか?

ちなみに今週のトップ40初登場曲はテイラー・ヒックス君のみ。1位初登場のみがトップ40初登場、なんてパターンこれまでなかったのでは?史上初かも。一方圏外の今週の話題といえば44位に初登場してきているビヨンセジェイZの新曲「Deja Vu」。あれ?ジェイZって引退したんじゃなかったの?今はデフジャムの社長じゃなかったっけ?と思ったんだけど、話によるとこの夏UKツアーを予定しているというからよく判らん。やっぱあんだけの大物がそうそう簡単に引退できるわけないということかね。話を戻して、この「Deja Vu」、まだiTune MSにはアップされてないみたいだけど、ここ↓で試聴できます。
http://www.jalive.com.jm/DigitalMusic.asp?strmArtist=Beyonce&ftr=Jay-Z&strmTitle=Deja%20vu
彼女の9月発売の新作『B'Day』からの先行シングルらしいけど、待望の新曲に相応しく、がっちりとしたトラック作りでパンチ溢れるビートに乗ってビヨンセが気持ちよさそうに歌うメインストリーム路線全開のヒップホップ・ソウル・トラックですね。ジェイZのフロウも久々という感じで軽々とやってます。来週これ、かなり上に来るかも。

今週もHot100の50位まではここ↓でチェックしてね。

http://www.billboard.com/bbcom/charts/chart_display.jsp?g=Singles&f=The+Billboard+Hot+100

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2006年06月18日

2006/6/24付Hot100

Promiscuous.jpg依然今週も2週目の首位をキープしたシャキーラ+ワイクレフ・ジャンの「Hips Don't Lie」ですが、そのすぐ下にスルドク迫っているのがネリー・ファータド嬢ティンバランドと組んだ新曲「Promiscuous」。この曲既にiTune MSでは堂々ダウンロードトップに居座っているので、早ければ来週にもネリー嬢初の全米No.1が実現するかも。あのトリップ・ホップ入ったドリーミーなポップ・ヒット「I'm Like A Bird」(最高位9位)と女ベック的なミクスチャー・アルバム『Whoa, Nelly!』(2000)の鮮烈なデビューから6年ぶりにリリースされたこのアルバム、ティンバランドと組んだということで異色の顔合わせ、ということで話題を呼んでますが、彼らのアルバム作りはまずお互いが影響を受けたCDを持ち寄っていろんなアイディアを出し合うことから始めたというなかなか親密なもの。特に2人が好きだった80年代の話でLoose.jpgかなり盛り上がったとか。その中でも意見が合ったのは「ユーリズミックス最高!」と言う点で、スタジオでは冗談でお互いのことをアニー、デイヴィッドと呼び合っていたとか。確かにそうして聴いてみるとこの「Promiscuous」もいかにもポップスターとヒップホップ・プロデューサーがやりました的な感じはあるものの、80年代っぽいシンセリフが結構懐かしかったりするし、UKでのシングルで今週全英No.1に輝いた「Maneater」(ホール&オーツのカバーではない)も何やら「Sisters Are Doing It For Themselves」風のカッコいいナンバーだったりする。この「Maneater」はJ-Waveの洋楽チャートでも既に1位になっており、概ね今回のネリー嬢の新作『Loose』は日米英を問わず評判がよいようだ。アルバムの方もきっと上位に初登場するんだろうな。

AintNoOtherMan.jpgさて今週のトップ40初登場曲は3曲。その先陣を切っているのが今週Hot100デビューにしていきなり19位初登場という、まもなく発売のクリスティーナ・アギレラ待望の新作『Back To Basics』からの先行シングル「Ain't No Other Man」だ。さっきポップ・スターとヒップホップ・プロデューサーの顔合わせという話題が出たが、今回のアギレラの新作ではこの曲を含む5曲で、あのDJプレミアと組んでいるというので現在俄然話題沸騰中。プリモことDJプレミアといえば90年代ギャング・スターとかデルー・ザ・ダメージャ等硬派なストリート・ヒップホップにおけるクールで切れ味鋭いプロデュースワークで知る人ぞ知るサウンド・メイカーで、その後ノトーリアスB.I.G.ナスジェイZとの仕事でも知られる超大物。そのプリモも今回のコラボの話が合った時は「だいたい何でアギレラが俺のこと知ってるんだ?」とさすがに驚いDJPremier.jpgたとか。アギレラとしては今回のアルバムを20〜60年代にかけてのジャズ、ブルース、R&B、ソウルといった彼女の音楽的ルーツを下敷きにした作品にしたいと思っていたところ、ギャング・スターの「Jazz Thing」を耳にしてそのプロデューサーだったプリモに白羽の矢を立てたということらしい。「Ain't No Other Man」はそのプリモのブレイク・ビーツのループをバックにかなりのアップテンポなグルーヴをたたき付けるようなアーバン・トラックに仕上がっている。彼女大ヒットは数多いものの、トップ40内でいきなりHot100デビュー、というのは今回が初めてだから曲の勢いが凄いことは間違いない。あとは他の曲がどのように仕上がっているかが気になるが、ポップスターという枠に自分を押し込めることのないアギレラのこと、結構刺激的な作品になっているのでは。期待しよう。プロデューサーは勿論アギレラ+DJプレミア、作者はその2人+K.ディオガルディ、C.M.ローアン、H.ビーティ

Decemberunderground.jpg2曲目のトップ40入りはカリフォルニアはユーカイアで1991年に結成されたハードコア・パンク系4人組のAFI(A Fire Inside - “内なる炎”という意味らしい)初のトップ40ヒットとなる「Miss Murder」が圏外43位→24位と大ジャンプアップで登場。この曲を含む彼らメジャーからの2作目となる『Decemberunderground』は今週アルバムチャートでディキシー・チックスを蹴落として見事初登場1位を記録。前作のafismall.jpgメジャーデビュー『Sing The Sorrow』(2003)がアルバムチャート5位を記録しているので、着実にメジャーバンドへの道を歩んでいるといえる。スタイル的には一足先にブレイクしてよりメインストリーム色の強いグリーン・デイあたりと共通する部分もかなりあり、今回のこの曲も判りやすいリフ、合唱しやすいコーラスなど大ヒットへの要素をしっかり備えている辺りは前作から更にメインストリームを消化しながらバンドとして成長している様子も感じられる。プロデュースはグリーン・デイブリンク182等も手がけてこの手のサウンドでは定評のあるジェリー・フィン、作者はバンド全員だ。

CarsOST.jpg今週もう一曲圏外59位→25位と、大ジャンプアップでトップ40に駒を進めてきたのは、先週全米でもついに公開、最初の週末の興行成績が6,000万ドルと早くもメガヒットの兆しを見せている、ピクサー/ディズニー合併後最初のアニメ作品『Cars』のサントラからのシングルで、只今絶好調のカントリー3人組、ラスカル・フラッツによる1992年トム・コクランの大ヒット「Life Is A Highway」(オリジナルは最高位6位)のリメイクヒット(ああ長い)。公開前は、ストーリーが平凡で面白みがないとか、登場する声優がポール・ニューマンは別としてオーウェン・ウィルソン(リメーク版『Starsky & Hutch』のハッチ役)とかボニー・ハントとかで今いちだとかいろいろ言われていたこの『Cars』だが、いざ蓋を開けてみると『イ・ストーリー』『バグズ・ライフ』『ファインディング・ニモ』『モンスターズ・インク』『ジ・インクレディブルズ』といったピクサーのメガヒットの系譜をしっかり引き継ぐ大ヒットになりそうで、まあスティーヴ・ジョブスも笑いが止まらず、といったところだろう。この曲を含むサントラの方も今週アルバムチャートで7位初登場とこの手のアニメ・サントラにしてはかなり人気を集めている。きっとウォルCarsImage.jpgマートとかコスコといったメガ・リテーラーでガンガンに売れてるんだろうなあ。で、肝心の曲だけど、ラスカル・フラッツのこと、こてこてのカントリーアレンジで来るかと思いきや、結構重厚なギターストローク・リフを使ったりして、あのちょっと間抜けな鼻にかかったボーカルがなければ「おっ、ZZトップか?」と思わせなくもない厚い作り込みになっててやや意外な感じで、それこそ中西部当たりでハイウェイをぶっ飛ばすには心地よさそうな出来になっている。プロデュースは最近のポップ・カントリーでは欠かせないダン・ハフラスカル・フラッツの3人、作者は勿論オリジナルのトム・コクラン

LaughNow.jpgさて今週の圏外の話題は、2000年の『War & Peace, Vol.2 (The Peace Disc)』(最高位3位)以来6年ぶりの新作『Laugh Now, Cry Later』が今週見事にアルバム・チャート初登場で4位と素晴らしいカムバック(?)を果たしている90年代ヒップホップの大御所、アイス・キューブの新曲「Why We Thugs」がHot100の92位に初登場していること。2000年代に入った前後から『アナコンダ』(1997)でのジェニロペとの共演を皮切りにジョージ・クルーニーと共演の『Three Kings』(1999)、ギャングスタ・ラッパーらしからぬペーソス溢れる演技が話題を呼んだ『バーバーショップ』(2002)、さらにはウィル・スミスの向こうを張ってか『xXx: State Of The Union』(2005)ではとうとう近未来SFの主役を張るなど映画俳優業への傾斜度が一気に強くなったキューブが果たしてヒップホップ・シーンに戻ってくるのか?というのが80年代以降ウェッサイ系を追っかけているヒップホップ・ファンの関心事だったわけだが、今回のアルバムの受け方や、トラックの評判を聞く限りはその心配は取りあえず杞憂のようで、結構きっちりした出来上がりらしい。個人的にはNWA時代もさることながら「It Was A Good Day」とかのクールなキューブも大好きなので、そういう感じで復活してくれてるといいなあ、と思うことしきりでした。

今週のビルボードHot100、50位までの順位はこちらでどうぞ。
http://www.billboard.com/bbcom/charts/chart_display.jsp?g=Singles&f=The+Billboard+Hot+100

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2006年06月10日

2006/6/17付Hot100

ShakiraOralFix2.JPG今週のHot100、先週頑張ってトップに立ったキャミリオネアーの「Ridin'」を赤丸付きなのに押し倒して、やはり強かったシャキーラの「Hips Don't Lie」が堂々9位→1位を奪取!この曲のマーケティングもなかなか巧妙で、収録されているアルバム『Oral Fixation, Vol.2』は今年の3月に発売されていたのに、iTune Music Storeではこの曲が何故かアップロードされておらず、一時はiTune MS上の書き込みで「なんでHips Don't LieSOSリアーナ)がアップされてないんじゃあ!」と怒りの声が渦巻いていたほど。こうして人気を煽りながら、リアーナの「SOS」が4月にようやくアップされたのに続いて、シャキーラのこの曲も5月にめでたくアップされると同時にいきなりiTMSのダウンロード・チャートの上位に飛び込んで来た。その後難なくダウンロード・チャートのトップに居座って現在も独走中、Hot100のトップは時間の問題だったというわけ。最近こういうマーケティング多いです。

リアーナ嬢の方も相変わらず好調で、今年最大のダンスヒット「SOS」に続いて「Unfaithfull」の方も今週9位にトップ10入り、7位で下降中の「SOS」共々2曲トップ10チャートインという勢いです。それよりも今週のチャートアクションで注目は、先週24位→4位という急上昇ぶりのYung Joc(ユング・ジョック)の「It's Goin' Down」。YungJoc.JPG本名ジャシエル・ロビンソンというユング・ジョックはアトランタ出身の新進気鋭ラッパー。親父がヘアケア・ビジネスにいた関係でティーンエイジャーのころにレヴロンのCM用のジングルを手がけたのがこの道に入ったきっかけとか。他のアトランタ・ムーヴメントと距離を置きながら自らのインディ・レーベル、Mastermindを起こしたユング・ジョックが出した「It's Goin' Down」が地元アトランタでヒット。これを耳にしたショーン”P.ディディ”コムズが、自分の新しいレーベル、Bad Boy Southで契約したのが今回のメジャーデビューのきっかけだというから、かなりのラッキーボーイ。今流行りのヤング・ジーズィーT.I.等の硬派なヒップホップサウンドで、かつ音数の少ないローなグルーヴで聞かせるこの曲、まさに時代に乗ったヒットになるか?

Cherishxx.jpg今週のトップ40入りは2曲。1曲は45位→38位に入ったチェリッシュ・フィーチャリング・ショーン・ポール(ヤングブラッズ)の「Do It To It」。女性ヒップホップ・ソウル・シンガー、チェリッシュの素性は今のところ不明なんだけど、ちょっとお笑い系のマスクながら(笑)涼しげな声で軽ーくショーン・ポールのラップをバックに歌う彼女の歌はなかなか耳に心地よいです。プロデュースはD.ヴィトーチーズ、作者はF. キング, N. キング, R. リチャード, J. ウィリアムス, S.P. ジョセフ

letoya2.jpgもう1曲は48位→39位に登場のラトーヤ(LeToya)の「Torn」。ラトーヤといってもプレイボーイ誌でヌードを披露していた(古い!)マイケルのお姉さんじゃないし、「Torn」といってもあのナタリー・インブルーリアのさわやかヒットのカバーでもない。このラトーヤは、ラトーヤ・ラケット(LeToya Luckett)であのデスチャのオリジナル・メンバーの一人で2ndの『Writing On The Wall』まで在籍、ミシェル・ウィリアムスと入れ替わりに脱退したあのラトーヤです。この「Torn」はまたあのスタイリスティックスの「You Are Everything」という大ネタを全編ループ使い+コーラス歌い直し、というやや反則気味の内容。でもやっぱネタもいいし歌もなかなかだからかなりいいんですわ、これ。今週エアプレイのGreatest Gainerも獲得、これ確かにR&Bファンは飛びつく出来。デスチャも解散したし、ラトーヤ、反撃!というところか。彼女の麗しい容姿をもっとアップで、という方はhttp://www.letoya.net/へどうぞ。この曲のストリーミングも聴けます。プロデュースはT.ビショップ、作者は「You Are Everything」の作者トム・ベル(何故かもう一人の作者の故リンダ・クリードの名前がクレジットされてない。おかしい!), L. エプスタイン, T. ビショップ, D. ヤングおよびご本人。

先週お知らせしたアメリカン・アイドルの二人、あえなく今週は赤丸を消して下降モード。来週反発でもなければ初めてアメリカン・アイドル優勝者でトップ3ヒットが出なかった最初のシーズンとなるかも。そうそう、もう一つコアな話題を。今週Hot100の98位に初登場してきたのは『ベスト・ヒットUSA』世代には懐かしいカントリーの大御所、ケニー・ロジャースの久々のポップヒット「I Can't Unlove You」。2000年の5月に最高位40位をマークしたアリソン・クラウス+ビリー・ディーンとのトリオでのヒット「Buy Me A Rose」以来、ちょうど6年ぶりのHot100入りです。久々のヒットは今風にダン・ハフのプロデュースで、ローンスター風のパワー・バラード仕様ながらあのハスキーボイスなんでそれなりに味が出ている出来ですな。80年代と何も変わってはいないけど、この人はこういうのがいいんでしょう。
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2006年05月07日

訂正

おとといアップしたリアーナの記事で、ソフト・セルの「Tainted Love」の邦題を「汚れた愛」としてましたが、これ、実は「汚れなき愛」の間違いでした!だいたい原題と邦題が全く逆の意味というか、邦題が完全誤訳、というのが問題なのだけどよく確認せずにアップしたのは不注意。謹んで訂正します。

だいたい洋楽の邦題には「直訳系」「誤訳系」「気分系」「クリエーティヴ系」なーんていくつかパターンがあるのだけどこのソフト・セルの場合はもろ「誤訳系」ということになりますな。これまでで僕が見た中で「クリエーティヴ系」で一番やるな、と思ったのはレイ・パーカーJr.の「I Still Can't Get Over Loving You(I Still愛してる)」。原題の意味をちゃんと伝えながら、邦題が韻を踏んでいる、という素晴らしい出来で、レコード会社のアーティスト担当が必死で考えたんだろうなあ、と感心することしきりでした。全然観点はちがうけど、70年代のスティーヴィー・ワンダーの一連の2字単語三部作の邦題「迷信(Superstition)」「悪夢(You Haven't Done Nothin')」「回想(I Wish)」あたりもアーティスト担当氏のセンスを感じさせるタイトリングでしたな。

この辺の話題もそのうち掘り下げてみようかと思いますのでよろしく。
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2006年05月05日

■ リアーナ(Rihanna)記録更新!

Rihanna_GirlLikeMe.jpgいやあ凄い凄い。今度のリアーナ(ユニバーサルがこういう表記を使っているので以降これで行きます)のシングル「SOS」、結構イケてるなあと思っていたけど、昨日発表の5/13付チャートで何と34位からいきなりポーンと1位に踊り出ました。もうご存知の方も多いと思うけど、この曲あのソフト・セルの「汚れた愛(Tainted Love)」のあの印象的なシンセ音のループをとてもうまく使って全体のレトロながらジャンピーなグルーヴを作り出してるよね。

ソフト・セルはUKの北部の工業都市、リーズ出身(あのザ・フーの『ライヴ・アット・リーズ』でその名前を知ってる
オールド・ロック・ファンも多いでしょ)の2人組、マーク・アーモンドデヴィッド・ボール(アメリカのカントリーシンガーとは同名異人)が結成したシンセ・デュオ。この「汚れた愛」を含むデビューアルバム『Non-stop Erotic Cabaret』はUKで大ヒット、「汚れた愛」も全米では1982年に全米で最高位8位、全英では堂々1981年の夏にNo.1を記録してます。当時大学生で貸レコード屋のバイトをしながら毎日音楽を貪っていSoftCell.jpgた僕の目の前に突然現れたあの『Non-stop Erotic Cabaret』のジャケの隠微さと無茶苦茶怪しい風貌の2人組の顔は結構衝撃的で、そいで音聴いて「こりゃ何じゃ?」という当時としてもややレトロっぽいそれでいて何となく非人間的なピコピコシンセサウンドに面食らったもんでした。だから当時ヒットしたこの曲も「何でこんなのヒットするの?」という感じだったんですが、こうしてループで使われると実に腰が動くというか、お尻がムズムズするグルーヴを持ったリフですなあ。ちなみにこの曲、1999年にあのクラブ69ことピーター・ラウホーファーがリミックスして、シングル・セールス・チャートに送り込んでます。もともとソフト・セルの1981年バージョンは、シュープリームスの「愛はどこに行ったの(Where Did Our Love Go)」とのメドレーで、ビルボードのクラブ・プレイ・シングルス・チャート(今のダンス・チャート)の4位にまで上がってるくらいで、もともとダンス・ミュージックとしての素質はあったというわけ。今回のリアーナのヒットは目の付け所抜群ということなのだろう。なおこの「Tainted Love」という曲、実はソフト・セルがオリジナルではなく、元々は60年代のノーザン・ソウル・シンガー、グロリア・ジョーンズの曲をマーク・アーモンドが取り上げたもの。グロリア嬢は一時かのマーク・ボランの彼女だったこともあるらしい。この曲を取り上げて、あのロボット的シンセ・ポップに仕立て上げたマークのセンスも今にしてみれば褒め称えられるべきか。

で、本題です(笑)。このリアーナ・バージョン、34位→1位というアクションで、「トップ40内で1位への最大ジャンプアップ記録」というのを実に42年ぶりに更新したのです。以下、歴代記録をリスト・アップ。



(歴代順位、Up前→Up後、上昇ポイント数、タイトル、アーティスト、ジャンプアップ日)

# 1 (34→1) (33pt) SOS - Rihanna (2006/5/13)
# 2 (27→1) (26pt) Can't Buy Me Love - The Beatles (1964/4/4)
# 3 (23→1) (22pt) The Boy Is Mine - Brandy & Monica (1998/6/6)
# 4 (21→1) (20pt) U Remind Me - Usher (2001/7/7)
# 5 (19→1) (18pt) Gold Digger - Kanye West f/ Jamie Foxx (2005/9/17)
# 6 (16→1) (15pt) Heartbreaker - Mariah Carey f/ Jay-Z (1999/10/9)
# 7 (15→1) (14pt) All My Life - K-Ci & JoJo (1998/4/4)
# 8 (14→1) (13pt) Say My Name - Destiny's Child (2000/3/18)
# 9 (12→1) (11pt) I Will Always Love You - Whitney Houston (1992/11/28)
#10 (11→1) (10pt) What A Girl Wants - Christina Aguilera (2000/1/15)
#10 (11→1) (10pt) Come On Over Baby (All I Want Is You) - Christina Aguilera (2000/10/14)

アギレラが10位に2曲も、それもどっちも同じ年にやってるのが何げに渋い。しかしこうしてみると何故かゾロ目の日付の週に1位への大幅ジャンプアップが起こっているケースが多いなあ。今後はデジタル・ダウンロードの影響がかなりのチャートアクションへのインパクトを持つので、この記録もさほど遠くない将来に破られるかもね。でもこれは初登場1位よりも難易度高いからなあ。達成のためには、この間のラスカル・フラッツ同様、シングルトラックのリリースとiTune Music Storeへのリリースに時間差を設ける必要があるというわけで、そういうリリースパターンも増えてくるのかも。
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2006年04月23日

■ トップ10内へのジャンプアップ記録(Part 2)

Hot100内→トップ10へのジャンプアップ記録の歴代21位以下も掲載しときます。

(歴代順位、Up前→Up後、上昇ポイント数、タイトル、アーティスト、最高位、ジャンプアップ日)

#21 (45→3) (42pt) Yesterday ● - The Beatles (1) (1965/10/2)
#21 (45→3) (42pt) I Want To Hold Your Hand - The Beatles (1) (1964/1/25)
#23 (47→6) (41pt) Wild Thing - The Troggs (1) (1966/7/9)
#23 (50→9) (41pt) Theme From Shaft ● - Isaac Hayes (1) (1971/10/23)
#23 (51→10) (41pt) The Ballad Of Green Berets ● - SSgt Barry Sadler (1) (1966/2/19)
#26 (41→2) (39pt) Music Of My Heart ● - N Sync & Gloria Estefan (2) (1999/10/16)
#26 (44→5) (39pt) Hit 'Em Up Style (Oops!) - Blu Cantrell (2) (2001/7/14)
#26 (49→10) (39pt) Upside Down ● - Diana Ross (1) (1980/8/9)
#29 (43→6) (37pt) Satisfy You ● - Puff Daddy f/ R. Kelly (2) (1999/10/23)
#29 (45→8) (37pt) Hello Goodbye ● - The Beatles (1) (1967/12/9)

#31 (44→8) (36pt) I'm A Believer ● - The Monkees (1) (1966/12/17)
#32 (35→2) (33pt) Are You Lonesome To-night?▲2 - Elvis Presley (1) (1960/11/21)
#33 (35→3) (32pt) Black Or White ▲ - Michael Jackson (1) (1991/11/30)
#34 (36→5) (31pt) Penny Lane ● - The Beatles (1) (1967/3/11)
#34 (36→5) (31pt) Because You Loved Me (From "Up Close And Personal") ▲ - Celine Dion (1) (1996/3/16)
#34 (37→6) (31pt) Le Freak ▲ - Chic (1) (1978/11/25)
#37 (31→2) (29pt) I'll Make Love To You ▲ - Boyz II Men (1) (1994/8/20)
#37 (38→9) (29pt) Fortunate ● - Maxwell (4) (1999/5/15)
#39 (33→5) (28pt) Daydream Believer ● - The Monkees (1) (1967/11/25)
#39 (36→8) (28pt) Island Girl ▲ - Elton John (1) (1975/10/25)
#39 (37→9) (28pt) You're So Vain ● - Carly Simon (1) (1972/12/23)
#39 (38→10) (28pt) Still - Commodores (1) (1979/10/20)
#39 (38→10) (28pt) Water Runs Dry ● - Boyz II Men (2) (1995/5/6)
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2006年04月22日

■ トップ10内へのジャンプアップ記録

ちょっと1週間遅れの企画になってしまったけど、先週発表の4/22付Hot100で52位→8位と44ポイントアップしたRascal Flattsの「What Hurts The Most」にちなんで、Hot100内→トップ10への最大ジャンプアップ記録というのをおさらいしておきましょう。

(歴代順位、Up前→Up後、上昇ポイント数、タイトル、アーティスト、最高位、ジャンプアップ日)

HighSchoolMusical.jpg    #1 (86→4) (82pt) Breaking Free - Zac Efron, Andrew Seeley & Vanessa Anne Hudgens (4) (2006/2/11)

JeannieCRiley.jpg    #2 (81→7) (74pt) Harper Valley P.T.A. ● - Jeannie C. Riley (1) (1968/8/31)

Loverboy_Mariah.jpg    #3 (60→2) (58pt) Loverboy ● - Mariah Carey f/ Cameo (2) (2001/8/4)

CaliforniaLove_2pac.jpg    #3 (64→6) (58pt) How Do U Want It/California Love ▲2 - 2Pac (f/KC & JoJo)/2Pac f/ Dr. Dre & Roger Troutman (1) (1996/6/22)

WhatsItGonnaBe_BustaRhymes.jpg    #5 (65→8) (57pt) What's It Gonna Be? ● - Busta Rhymes f/ Janet (3) (1999/3/27)

#6 (63→7) (56pt) Let's Ride ▲ - Montell Jordan f/ Master P & Silkk The Shocker (2) (1998/3/28)
#6 (64→8) (56pt) If You Had My Love ▲ - Jennifer Lopez (1) (1999/5/29)
#8 (60→5) (55pt) Baby ▲ - Brandy (4) (1995/2/11)
#9 (55→2) (53pt) Incomplete ▲ - Sisqo (1) (2000/8/5)
#10 (54→2) (52pt) Nel Blu Dipinto Di Blu (Volare) ● - Domenico Modugno (1) (1958/8/11)
#10 (57→5) (52pt) All I Have To Give ▲ - Backstreet Boys (5) (1999/2/6)

#12 (52→1) (51pt) A Moment Like This ● - Kelly Clarkson (1) (2002/10/5)
#13 (60→10) (50pt) The House Of The Rising Sun - The Animals (1) (1964/8/15)
#14 (55→7) (48pt) Twist And Shout - The Beatles (2) (1964/3/21)
#15 (49→2) (47pt) Last Kiss ● - Pearl Jam (2) (1999/6/26)
#15 (54→7) (47pt) Auld Lang Syne (The Millennium Mix) - Kenny G (7) (2000/1/8)
#17 (56→10) (46pt) I Need To Know ● - Marc Anthony (3) (1999/10/2)
#18 (48→4) (44pt) No Diggity ▲ - BLACKstreet (f/ Dr. Dre) (1) (1996/10/19)
#18 (52→8) (44pt) Yellow Submarine ● - The Beatles (2) (1966/8/27)
#18 (52→8) (44pt) What Hurts The Most - Rascal Flatts (6+) (2006/4/22)

やあ、やっとここに出てきたね、ラスカル・フラッツ。ということで今回のジャンプアップは歴代記録上位20傑のどん尻に滑り込んでくる快記録だった、ということ。かのビートルズの「イエロー・サブマリン」とまったく同チャートアクションで並んで来たあたりは渋いねえ。まあ曲自体はたいしたことないし何でこんなに人気がブレイクしたかは今いち定かではないけど。歴代トップはついこの間、ヒットチャートを思いっきり蹂躙してくれた(いい意味で)あの『High School Musical』からのヒット、2位は60年代後半にヒットした、カントリー・シンガー、ジーニー・C・ライリーの唯一のトップ40ヒット。この記録ではついこの間までこの曲がずっと王座に君臨していたんだけど、ザック君の登場で記録更新されてしまったというわけです。この「ハーパーバレーPTA」というのはカントリーの大御所、トム・T・ホールの作品で、自分の娘が学校でお尻ペンペンの体罰を受けたことに猛然と抗議して、学校のPTAに戦いを挑んだ、当時ケンタッキーに実在した女性を描いたという、当時のカントリーソングとしては異色の曲。従って、ヒットチャートの資料でもこの曲をノベルティ・ソング扱いしているものが結構多いという曲なんです。日本ではカントリーファン以外全く知られてないですがね。結構アメリカでは有名な曲で、その後映画やTVシリーズにもなったくらい。60年代後半の保守からリベラルにアメリカが急速に移行していた時期を象徴的に表現しているということなんですかね。

で3位以下は90年代後半に洋楽を聞き込んだ人には(ミーンタイムの会員は正にそういう人たちだと思うけど)結構懐かしいランキングになってますね。2パックとか結構久しぶりに聴いてみたらやっぱいいよね。マライアキャミオとのコラボも今聴くと当時ほどやらしくなく素直に聴けます。モンテル・ジョーダンなんかもこういうコラム書かないと最近ではなかなか名前の出てこない奴だよね。いったい今どうしているのやら。ちなみに10位にバックストリート・ボーイズと並んで入っている、ドメニコ・モドゥーニョの「ボラーレ」は、全曲イタリア語のヒットで、この年(1958年ー僕も生まれてないわ)のグラミー賞レコード・オブ・ジ・イヤーも獲得した当時の大ヒット。うちのお袋も知ってるくらいだから。昔鹿児島にいた頃よく口ずさんでたよ。♪ボーラーレ、オーオ、ガンターレ(鹿児島弁で「壊れたもの、どーしよーもない役立たず」の意(爆))♪なーんてね。

さてこの手の記録、他にもいくつか切り口あるので、続編を近々アップします。お楽しみに。
posted by Boonzzy at 13:29| ニューヨーク ????| Comment(0) | TrackBack(0) | チャートアクション

2006年04月21日

■ ジャンプアップ記録

rascal_flatts_02l.gif
ええと、いきなりブログ立ち上げてなかなか書き込む暇がない間に、先週ラスカル・フラッツの新曲「What Hurts The Most」が52位→8位というえらいジャンプアップでトップ10入りするという事件が起きてしまいました。こうなるとチャート解説者としては燃えるね。さっそくメルマガ書かなくていいのを良いことに片っ端からいろんなジャンプアップ記録を調査中です。近々アップするから待ってて。

2705206.jpg
で、そういってる間に今週のチャートではこの間からiTune Music Storeの方でいきなり首位に登場してぶっちぎってたLLクールJ+ジェニロペ、という結構懐かしめのカップリングの「Control Myself」が4位に“再登場”。初登場じゃないのは、一回Hot100の下の方にちょろっと顔を出していたから。こういうのも珍しいけど、最近のチャートならではですなあ。
posted by Boonzzy at 01:40| Comment(0) | TrackBack(0) | チャートアクション